第3回:東京ディズニーランドと「おもてなしの心」

 

□ゴミが落ちていないディズニーランド 

 

千葉県浦安市にある東京ディズニーランドに行かれた方はおわかりかと思いますが、ディズニーはゴミが一つも落ちていません。それはゴミが落ちているとカストーディアルというキャストがサッと掃除をしてしまうからなのです。さらにゴミ箱もたくさんあって、捨てたいと思った近くには必ずゴミ箱があるのです。ともかく、びっくりするほどきれいなテーマパークなのです。

 

ディズニーランドがきれいなのはウォルト・ディズニーの「ディズニーランドを世界一綺麗なテーマパークにする」という理念から生まれたもの、その精神が受け継がれているのです。「自分の家にお客様がくれば掃除をしてスリッパを新しくして、どんな料理を出そうかと考えるでしょう。でも、まずは片付け・掃除です。それがおもてなしの心なのです」。お客様を「おもてなし」するためにきれいに掃除をするというのですね。

 

ディズニーの園内の芝生がいつも青々としているのも、裏方のキャストが枯れた芝生を毎日植え替えているからですが、これも現場をきれいにしていこうということ。つまり、おもてなしの心なのです。

 


 

□現場はおもてなしの場である

 

東京ディズニーランドやディズニーシーがお客様をおもてなしする場であるなら、住宅でおもてなしする場は建築の現場です。お客様を迎えるためにも現場をきれいにするのは当然の仕事なのです。

 

しかし、住宅業界というところは他の産業に比べて「おもてなし」の心が一歩も二歩も遅れているところで、これまで現場をきれいにしていこうという気持ちがありませんでした。現場は住宅が完成するまでの間、職人たちが勝手気ままに自由にできる場であったのです。そこにはお客様のために尽くそう、お客様のためにいい仕事をしていこうという気持ちがありませんでした。だから、手抜き工事も当たり前、見えない部分は適当にやっておけということになるのです。

 

 

皆さんは、住宅の工事現場が汚いのは仕方がないと思っていませんか? 最近は現場をきれいにしようという住宅会社が増えてきました。でも形だけきれいにしているだけで、おもてなしという感覚はまだ希薄なところも多々あります。住宅会社を見分けるには、まずは現場がきれいかどうか、まずはこのことを覚えておいてください!