第6回:清掃は良品質・安全施工をするための準備である

 

トヨタ自動車はどうして製造現場をきれいにしているのか!

 

世界のトヨタ自動車の製造現場(工場)もディズニーと同様にきれいだと評判です。というのもきれいな工場であると、品質も生産効率も高まっていくからです。ですから、トヨタの工場では、常に整理・整頓をし、いつも工場をきれいに清掃しているのです。整理・整頓をせず、工場もきたないと、

 

1、スペースのムダ

2、時間のムダ

3、間違えるムダ

4、とりに行くムダ

 

が発生するのです。トヨタ自動車は、こうしたムダをなくしていこうと、整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣)の5つのことを5Sと呼んで、全社あげて実行しているのです。

 

 

整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣)の5Sが大事

 

整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣)の5Sは住宅業界でも活用されており、建築現場から事務所も含めてすべての場で守らなければならない基本中の基本となっています。

 

①整理 材料のいるものと、いらないものを分けること。

       そしていらないものを除去すること。

②整頓 材料のいるものを同じ種類・同じ項目別に整列して置いておくこと。

③清掃 建物・敷地・周辺を清掃し、きれいな状態にすること。

④清潔 清掃したきれいな状態を保つこと。

⑤躾(習慣) 現場清掃をやり切れるまで徹底すること。

             また、マナーを守ること。

 

 

 

5Sを実行するのは、お客様へのおもてなしでもあるとともに、自分たち(職人)のためでもあります。整理整頓されたきれいな現場ですとケガもしないのです。散らかった狭い場所で電動工具を動かして指を切ってしまったというケースもあります。道具をあちらこちらに置きっぱなしにしていて、職人がつまずいて怪我をするということもあるのです。

 

 

安全で作業がしやすい現場であれば、職人もいい腕を発揮し、作業効率も高めることができます。気持ちよく仕事が出来るのです。「安全第一」は整理整頓から。逆に現場が乱雑になっているようだと、安全管理にも不備があると思ってください。このような目で現場を見てはいかがでしょうか?