第7回:良い会社は教育を徹底させている

 

現場をいつもきれいにしておくことは簡単ではありません。まず、トップ(社長)にその意識があるかどうかです。社長が現場をきれいにしようと思っていても、実行するのは現場で働く人たちですから、彼らがきれいにしていこうという意識を持たなければ現場は汚いままです。よって、会社として現場で働く監督や職人さんたちの教育や指導を徹底していかなければ、きれいにならないのです。

 

この教育が大事で、教育をしていなければ誰も掃除をしないのです。なんで俺が掃除をしなければならない、と思っている職人さんはたくさんいるのです。現場清掃を続けるというのもたいへんなことで、現場見学会などのイベントで多くのお客様がやって来られるときはきれいにしていますが、それ以外でも現場清掃をおこなっているかというと、そうでもない現場が多いです。要するに長続きしないのです。普段は汚い現場というところが多いのです。

 

住宅会社の中には「掃除なんかにエネルギーを使うのはムダだ。そんな手間暇かけるより、さっさと工事を済ませたほうがいい」と考えているところもあります。そんな現実の中で、しっかりと教育をして、会社の使命として実行し、現場をきれいにしている住宅会社というのは、「この会社は社員教育をしっかりやっているな」と思っていいのです。

 

 

宣伝文句に騙されないで

 

住宅会社の中には「現場キレイ№1」とか「私たちの現場はどこよりもきれいです」といった宣伝をしているのにもかかわらず、その現場はというと、これがまったくの論外、誰が見ても汚い現場ということもあるのです。「1日5回清掃」という表示が貼られているにも関わらず、実際にはやっていないという現場もあります。だから「現場をきれいにしています」といった情報だけで判断することはダメなのです。現場に行ってしっかりと自分で確かめ、判断することです。

 

そうは言っても、きれいな現場と汚い現場をどう見極めたらいいのでしょう。はっきりと白黒が判ればいいのですが、本当に信頼できる住宅会社だといえる「きれいさ」とはどの程度なのか知りたいものです。次回から、その具体的な見極め方法を紹介していきます