普通の住宅会社ならば昼掃除をし、仕事が終わって帰るときにまた掃除をし、少なくとも1日2回は掃除をします。そうしたところが一般的です。しかし、それでもまだまだ不十分なのです。1日5回の掃除をやっている住宅会社が、合格ラインだと考えています。1日5回とは以下のようになります。
①朝仕事前
②10時休憩前
③12時休憩前
④15時休憩前
⑤夕方の終了時
どうして1日5回も掃除をするのがいいかというと、朝仕事前に掃除をするのは、「これからやるぞ」という心のスイッチの入れ替えと、仕事前のウォーミングアップの意味が大きく、掃除をしながら体を慣らしたり、段取りを考えたりする意味をもっています。さらにきれいな現場で仕事を始めることは、スッキリとして気持良く働けるのです。
10時休憩前の清掃は、朝からの作業をしてゴミが溜まるので、休憩前にその場所だけの掃除をしたり、次の作業をするために片付けたりするのです。掃除をすることで安全に効率よく作業できるわけです。12時休憩前、15時休憩前というのも同じ。散らかった現場で休憩するより、きれいなところで休憩した方が、体も心も休まるのです。さあ、もうひと踏ん張りして頑張るかという気持になります。
夕方の終了時の掃除は、それこそ1日の仕事納めのけじめです。大事なところをやり残していないかなど考える余裕を与えてくれるのがこの掃除でもあります。明日の仕事のためにきれいにして帰ろうというわけです。
1日5回掃除をするというのは、「良品質な家づくりの施工」をするための整理であり準備でもあるのです。そして、ここまでやる会社はいい会社、やり続けている会社はさらにいい会社といっていいでしょう。
ところが多くの住宅会社はここまでやっていません。
「現場の清掃はある程度やっていますから・・・・・・」
「最後にきれいにしておけばいいんでしょ・・・・・・」
「5回の清掃ですって、そこまでやることもないでしょう・・・・・・」
といった考え方が一般的なのです。そこそこ、きれいにしていればOKというところが多数なのです。しかし「そこそこ」ではなく、徹底してきれいにしているところが、良い仕事をするという姿勢が表れるものです。そこのところをしっかりと覚えておいてください。