第10回:ひとつの目安は、工事中でも素足で歩ける状態!

 

では、きれいな現場というのは、どういう状態なのでしょう。どこまできれいならいいいのでしょうか。掃除の回数がそこそこでは失格なように、きれいさもそこそこではダメであり、ビックリするほどきれいなのが合格です。

 

・木くず、クギもひとつも落ちていないこと。

・養生シートをきちんと貼って作業していること。

・さらに、工事中でも作業している場所以外、素足で歩ける状態。

 

この3つがきれいさの基準ですが、その現場を見て「もうひとつきれいではない」と感じたら、まだまだ合格ラインに足しておらずイエローカード1枚と思ってください。ただ「きれい」ではダメなのです。

 

・圧倒的なきれいさ

・驚くほどのきれいさ

・寝転んでも良さそうなほどのきれいさ

・これまで見たことのないきれいさ

・飛びぬけたきれいさ

・人に話したくなるほどのきれいさ

・ワクワクするほどすばらしいきれいさ

・ケータイで写真を撮っておきたいほどのきれいさ

・子どもたちが飛んで遊びまわれるほどの安全ときれいさ

 

こんな表現が出来るきれいさは文句なしですが、ただきれいというのではなく、さらに1歩も2歩も抜き出たきれいさであれば、良い会社と考えていただいていいと思います。

 

タバコの吸殻ひとつで失格です

 

さらにタバコの吸殻が落ちていたら、その住宅会社は失格です。昔はタバコを吸う職人もいましたが、いまは厳禁、現場でタバコを吸うことなど論外なのです。ある住宅会社で「現場でのタバコ厳禁」を掲げ、徹底するために社長自ら抜き打ちで現場に出かけ、建物内はもちろん、敷地内で一本でもタバコの吸い殻を見つけると、誰が捨てたのか調べ上げています。そしてイエローカードを発行。2回続くとその業者は発注停止という厳しい処分をしています。

 

 


釘1本落ちていたら、それも失格です。イエローカードです。子どもが怪我をすることにもなりかねないし、車がパンクするかもしれません。釘や残材が落ちていたら、それは監督の現場管理がしっかりしていないということで、管理不行き届きで、これもイエローカードなのです。

 

ちょっと、重箱の隅をつつくような言い方に聞こえるかもしれませんが、真剣に良い住宅会社を選ぼうと思うなら、ちょっと嫌みな心も必要なのです。とくに「きれいさ」という基準には厳しさが求められるのです。このような目で現場を見てみてください。